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銀盤酒造「黒部峡谷ビール(くろべきょうこくびーる)」Ginban-shuzou「Kurobe-kyoukoku Beer」[2013.11.17]

【1st review in twitter】香りはホップとモルティな発酵臭。味わいも濃厚でバターや米糠を思わせる。


【追記】買う時にどんなびーるなのかを尋ねると「日本酒の蔵本だからか、どこか日本酒っぽい感じがしますよ」とのこと。
どんなもんじゃい?と飲んでみると、全体的な印象はモルト(麦芽)の発酵でした。

正直、この味わいを発酵と呼んでしまって正解かは自信ありませんが、若くもなく、ロースト感でもなく、まったーりとした口当たりの麦芽感。
以前チョコレート工場で食べた原材料のカカオ豆がこんな味だったよーな…。
日本酒っぽいと言えば日本酒っぽいのかな?米ぬかというか。

ラベルにも書いてありますが「自家製麦芽使用」とこのとなのでその辺の違いなのでしょうか。
■1.製麦(4日~1週間)まずは原料の大麦を発芽させることからはじまります。大麦を40~60時間程度水につけ、芽がでかけてきたら水から出して4日~1週間くらい芽を伸ばします。 麦には長い冬を越すための栄養であるデンプンがたくさん含まれています。春になり芽を出すときに、デンプンからエネルギーを生み出すアミラーゼという酵素がつくられ、このアミラーゼがデンプンを糖に分解します。このように、大麦の中のデンプンを糖に変える準備、つまり[糖化]が、ビールの発酵には重要となるのです。」(「BEER DO!!>ビール基礎知識」より)


モルトってのは、麦を水に浸し発芽してきたら熱風などで強制乾燥させ、発育を止めた状態のものなのですが、これが結構テクニックがいるらしいんですね。
そこで多くの場合、「モルトの卸屋さん」みたいなところから、麦ではなく麦芽の状態で入荷するらしいのです。
まー、設備等の関係もあるんでしょうけど、そーゆー意味でも自家製麦芽ってのは結構珍しいんじゃないかと思います。


さて、公式ホームページでは、
麦・麦芽・ホップをすべて国産にした、こだわりの逸品。」(「公式>黒部峡谷ビール」より。)


なんとも淡白な解説ですね…。
スタイルはエールなのかなあ…?


【公式ホームページ】銀盤酒造株式会社(ぎんばんしゅぞうかぶしきがいしゃ)



【蛇足】モルトの記述を検索しているとこんなのもありましたのでご紹介。

発芽が始まると、麦の内部にアミラーゼと呼ばれる糖化酵素が生まれる。このアミラーゼの中でも、特にジアスターゼと呼ばれる酵素が大麦に含まれる澱粉(スターチ)を加水分解し、麦芽糖とブドウ糖に変える働きをする。アミラーゼの形成を最大限にするための作業がフロア・モルティングである、とご理解頂きたい。この工程如何で、後工程の糖化(マッシング)の成否が決まる、といってもいいくらい、大事なところだ。
だが、フロア・モルティングは、非常に手間がかかる、熟練の職人でないと務まらない、など問題も多いため、現在、これを行っている蒸留所は数えるほどしかない。ほとんどの蒸留所では、モルトスターと呼ばれる専門の麦芽製造業者に依託している。モルトスターでは、フロア・モルティングの代わりにドラム式モルティングという、機械を用いた方法で低コストかつ大量生産を実現している。もちろん、各蒸留所ごとにモルティングのための決まったレシピがあり、モルトスターはそれに忠実に従って麦芽を製造する。それぞれの蒸留所の味は、しっかりと守られているのだ。」(「making of malt whisky>製麦」より。)

ウィスキーの製麦とびーるの製麦の違いの有る無しもわからなかったのですが、近いものはあるのではないでしょうか。

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