今回のイベントの趣旨は、
「本日は食後のビールや一日の終わりに相応しいベルギービールを皆様にご紹介する会です。デザートやお菓子、果物と一緒に味わうことで、より心地よく一日を締めくくることができたら素晴らしいですよね。」(当日のパンフレットより。)
ということで、簡単に言って「ベルギービールと甘いモノ合わせたらどーなっちゃうのさ!?」を体験するイベントです。
ボクはそもそもお酒にアテ・肴をあまり必要としない飲み方をするタイプですし、ベルギービールがなんなのかよくわかっていない人間なので、このイベントを楽しみにしていました。
まず、会場となったのが、「宙(無国籍酒場)」(ちゅう)さん。
今回は貸し切りのイベントだったので通常メニューはありませんでしたが、店舗の規模から考えると「ちょっとどーなってるのよ?!」と言いたくなる程、びーるに限らず日本酒やワインなども取り揃えており、独創的な料理を提供していただけるお店でもあります。
以前お邪魔した時の写真。ダチョウ肉など。
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そして、大阪は吹田市にある大月酒店さん。
ホームページを見ると
「ベルギービール通販の大月酒店はランビックなど高品質なビールを100種類以上ベルギーよりリーファーコンテナで直輸入しています。」(公式より。)
リーファーコンテナ(reefer container)とは、
「内部を一定温度に保つ設備をもつコンテナ。冷凍・冷蔵の必要がある食品や医薬品、高温で劣化する恐れのある美術品やフィルムなどの輸送に利用される。」(kotobankより。)
当日お話を伺ったのですが、特に輸入時の保管状態には相当気を遣われている企業のようで、入社の理由も「美味しいと思い、ラベルを見ると必ず“大月酒店”だったので、押し掛けて就職した。」と冗談めかした逸話を披露いただくほど。
少し話はそれますが、びーるは生き物ですし、輸入時に限らず日光や温度・湿度は大敵ですよね。
びーるの劣化の代表例には「日光臭」というのがあり、瓶などに直射日光を当てると劣化して不快な臭い(と味)に変化する、というものがあります。
「悪いものを知る」というのも、勉強と言えますし、体験してみてもいいかもですね。
※天気のいい日に直射日光で数時間、茶色よりも緑色の瓶が影響を受けやすいらしいです。
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さて、そんな両者の主催イベント。
当日のラインナップは
- ワトゥ ウィットビール(食前酒)
- ミントが香るマチェドニア×ティムルマンス ランビカス ブランシェ
- さつま芋のコンポート カンパリ風味×ローデンバッハ カラクテールルージュ
- ココナッツパンナコッタ×デュベル トリプルホップ
- 色々果物のドライフルーツ×ウェストマール トリプル
- シナモン風味の焼りんご×リーフマンス ハウテンバンド
- 白カビチーズの日本蜜蜂の蜂蜜がけ×シメイ ブルーキャップ
- スパイシーナッツ×ウェストマール ダブル
- ガトーショコラ×コルセンドンク クリスマス
という感じ。
ペアリングを楽しみにしていた面がありつつも、ボクなんかはやはりどこかびーる視点。
そんな中で目を引いたのが、びーるのデキャンタージュでした。
ワインを嗜む方にとっては馴染みがあると思いますが、デキャンタージュとは「瓶から直接グラスに注ぐのではなく、別の容器などに移し、空気に触れさせることで味を変化させる方法」のこと。
赤ワインなどで行う場合は、渋みが抜けたり、香りが華やかになったりしますよね。
ですがワインとは違いびーるには炭酸があり、いわゆる「気が抜けた状態」になるのでは…?
この日は調理器具のボールにダバダバと注ぎ込み、オタマで攪拌するなど、「おいおい…溶き卵かよ!茶碗蒸し作るのかよ!www」とツッコミたくなる程。
オタマによってグラスに注がれたびーるはこんもりと泡が。
ああ、溶き卵だって泡立つもんな…。
と、飲み比べさせていただいたところ、なんか不思議とまろやかになってるんだなーw
たまにびーるの味をワインに例えることはありますが、デキャンタージュまでできるとは…その発想はなかったんだぜ。
ぜんさい。
まちぇどにあ。
白カビチーズと蜂蜜。
料理も手間がかかっているものが多く、単品で食しても美味しいのですが、この日のコンセプトにもなっているペアリングで味が変化するものもあり面白いのです。
普段は「酒休め」としての肴ですが、このイベントで「食×酒」の一端を見た気がしました。
そして今回のテーマも、主菜ではなく、デザートというのが面白いですね。
【公式ホームページ】
■宙(無国籍酒場)
■大月酒店
【蛇足】ペアリングとマリアージュの区別がついていませんが、今回はイベントの中でも使われていたペアリングを使いました。
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