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Asahi「The Master」(アサヒ「ザ・マスター」)[2014.07.25]

【1st review in twitter】ミディアムなロースト感のある甘いモルトの香り。濃厚なモルトのエキスの甘味と遅れてくるその苦味。厚みのある旨味が液体に乗り、まとわりつくようなモルトが口の中を支配し続ける。後味はざらつく苦さ。


【追記】とある知り合いの薦め(というか「ゆるびー。」発刊記念の頂き物)により初めて飲んでみました。
感想にも「濃厚」とか「厚み」と書いていますが、印象はとにかくリッチでしたね。
語弊があるかもですが、地ビール・クラフトビールとはちょっと方向性の違う感じの濃厚さ。

あくまで感覚的な表現ですが、ヴァイオリン・ソロのようなうっとりと身を委ねるような美しさではなく、オーケストラの大迫力みたいな?
繊細な和食ではなく、濃厚で風味豊かなソースみたいな?




さて、公式ホームページでは、

「マスター監修」
ドイツの高度な醸造専門資格「マスター」、日本ではアサヒビールにのみ存在する「マスター」が監修しました。 
確かな品質と技術
長年培ってきた技術を結集し、コク、香り、程よい苦みのすべてを高いレベルで実現しました。 
こだわりのパッケージ
ドイツの国旗・紋章をイメージしつつ、アサヒのこだわりと上質感を反映したデザイン。 
伝統のピルスタイプ
ドイツで長い歴史があり、今なお最もポピュラーである味わいと薫りが特徴のピルスタイプビールです。 
「ビール純粋令」に定められた原材料
1516年に制定された「ビール純粋令」に基づき、麦・ホップ・水だけで作った、麦芽100%のビールです。 
厳選された原材料
深い味わいのドイツ産麦芽を一部使用。またホップは高い薫りを生むドイツ産を使用しています。
(「公式>商品紹介」より。)


んー…なんかいろいろ広告的要素が多いですね…。

まず「マスター」とは?
英語で醸造長のことを「brew master」と呼んだりしますので、検索しようにもただ「マスター(master)」だけではほぼノーチャンスでした。

で、こちゃこちゃやってるうちに見つけた記事がこちら。

02.13~03.27 第2期 ドイツ食文化セミナー 開催 (全4回)
● 【第1回】 2月13日(土):ドイツのビール文化とアサヒ ザ・マスターについて 
   (アサヒビール西宮工場)
   講師:ミュンヘン工科大学醸造学修士(マスター) 山下 博司氏
                
今回はアサヒビール㈱の西宮工場において工場見学、ビール試飲、そして講師であるミュンヘン工科大学醸造学修士(マスター) 山下 博司氏 (同社商品開発第一部プロデューサー) のお話という構成で、21名の参加者がありました。1927年操業開始の歴史ある工場の概要を映像で見た後、ビールの原料や製造工程の解説を聞きながら見学し、試飲の際にも興味深い説明を受けました。そして神戸市東灘区の渦が森小学校に通っていたとご自身を紹介された講師のお話は、ドイツ留学時代の事を中心に醸造学の学位と資格やドイツ語学習の苦労など聞き入ってしまうものばかりで、特にドイツ各地の醸造所の解説はUberraschungでした。アサヒ・ザ・マスターを賞味しながら参加者からの質問が尽きないほど興味を引くお話が最後まで続きました。-参加者より-(「神戸日独協会>2009年度 イベントのアルバム」より。)

「醸造学の学位と資格」とありますが、「ミュンヘン工科大学醸造学修士(マスター) 」とも…。んー。この辺にしときましょうか。

と、思ったら
日本ではアサヒビールにしかいない、ミュンヘン工科大学の醸造最高位学位の一つ「マスター」を取得した社員が監修。(「アサヒニュースクリップ」より。)

マスターの解説が「ドイツの高度な醸造専門資格」と「ミュンヘン工科大学醸造学修士」となっていますが、同じものなのでしょうか?





この他には「伝統のピルスタイプ」、「厳選された原材料」あたりでドイツ押ししていますね。
この味がピルスかどうか…。次回ちゃんと味わい直すことが必要ですね…。

また、「開発ヒストリー」を見ると、消費者アンケートによりコンセプトの方向性が決まった商品かと思われます。
簡単にまとめると「コクのある本場ドイツっぽいの飲みたい!」を受けて「じゃー、ピルス作ろう!」…って感じらしいです。

深くは追求しませんが、例えばデュンケルやボックやシュバルツやケルシュとかの選択肢があったのか気になりますね。そもそも上面発酵(エール)は検討材料にあったのでしょうか。

そんな感じで、「マーケティングに4年半。コンセプト開発に1年半。中身開発に3年。」かけたというびーるだそうです。

なるほど、味の方はなんてゆーか「プレミアムビール」な方向性になっていたのはコンセプト的に納得です。

この味がドイツ由来の物かはボクはドイツビールに明るくないので語れませんが、多くの日本人にとっては美味しくいただけるびーるなんじゃないかと思います。




【公式ホームページ】Asahi


【蛇足】ちなみに海外の方々の評価が多いratebeerではアレなようですね…。

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