【1st review in twitter】
フルーティな香りときめ細かい泡が印象的なヴァイツェン。舌の上を駆け抜けるキレで少し残る小麦感。
【追記】twitter投稿時は日本語表記の裏ラベルを参考に「ヴァイエン ステファン ヘフヴァイス」としてましたが、アルファベットで追うと「ヴァイエンステファン ヘフ・ヴァイス」が近いんじゃないかと思い、表記を変えました。
正面のラベルを見るとそうなってるんですけどね。
5.4%。wheat beer。
「Original Wort: 12.7% by weight
Bitter value: 14
Alcohol content: 5.4% by vol.
Calories: 210 kcal/0.5 l
Nothing refreshes more than this naturally cloudy weissbier with its wonderfully rich yeasty taste. Goes very well with light meals, which are not too strongly-flavoured - veal sausage in particular.」(公式ホームページより打ち直しました。)
「Wort」とは「麦汁」のこと。カタカナ表記で「ウォート」が主流のようです。
ちなみに発音記号は「wˈɚːt」もしくは「wˈəːt」。(「Weblio>wort」より。発音音声あり。)
ちなみにウィートは小麦です。これもクラフトビールのお話ではよく出て来ますね。
「Original wort: 12.7% by weight」が気になったので調べると「Original wort content」に出会いました。
麦汁比率?
…あまり聞きなじみの無い項目です。
てゆーか、麦汁が多いとなんなのさ?
そもそも「麦汁」とは読んで字の如く「麦の汁」…なのですが、ここでは少し踏み込んでみましょう。
びーるを創る過程を簡単に説明すると、「麦を発芽させ、いい感じに発芽したら成長を止める為に強制乾燥。」これで麦から麦芽にクラスチェンジさせます。
その後「麦芽を砕き、煮詰め、濾過してエキスを搾り取る。」このエキスこそ麦汁です。
基本的に麦汁にはホップも加わっており、「麦とホップのジュース」状態になっているとも言えます。
ちなみにこの時点ではノンアルコール。
お子様にもお飲みいただけます。(※専門家の指導の元、お試しください。)
この時点では、エキスの中に“麦のデンプン”が含まれていてるので、これを原料に多くの糖が採れることになります。
酵母を加えると、糖をアルコールと炭酸ガスに分解してくれるんですね。
これでグッとびーるに近づく、と。
つまり、麦汁が多いということは、エキスが多く「麦の味が濃いびーる」ができるということであり、「でんぷんが多い→糖が多くできる→アルコール度数が高くなる」ということになるんでしょうか。
どうやらベルギービール(特にボック)によく使われる表現らしいですが、呼称の説明しだすと長くなりそうなのでここでは割愛しますが、「従来のびーるより、味もアルコール度数も濃いよ!2倍も3倍も!」って意味です。
正確に2倍とか3倍って意味ではなく、比率や分量はフィーリングの判断らしいですがw
日本のほとんどのびーるは、麦汁比率を気にする必要はないかもしれませんが、こんなところからもびーるの味が判断できるんですね。
ちなみに工場見学に行くと、場所によっては麦汁を飲ませていただける機会がありますので、気になる方は行ってみてもいいかもです。
で、このWeihenstephaner Hefe Weissbier(ヴァイエンステファン ヘフ・ヴァイス)ですが、アルコール度数も5.4%とあまり高くないところを見ると麦汁比率も高めとは言えないのでしょう。
ボクの感想にあった「少し残る小麦感」は、麦汁の量によるものではなく、濾過の部分かな?
こうやって、数字からも味の理論が深まるってのは、なかなか面白いですね。
…って、切り口が違って気づかなかったけど、これって「Einbecker Mai-Ur-Bock(アインベッカー マイ・ウル・ボック)」でも書いた「Original Extract Content(原麦汁エキス/原麦汁濃度」と同じじゃないんですかねぇ?そこでの公式「原麦汁濃度×0.4≈アルコール度数」を使うと
12.7×0.4≈5.08
確かにアルコール度数5.4%と近いですね。
なんだよー。
ちゃんと表記統一しろよーw
あー、でもあっちは「麦汁中の糖度の割合」か。
ぬーん難しいですね。
0 コメント:
コメントを投稿
comment here