1年越しのリベンジの日がやってきました。
そう、去年も受験しつつ合格点まであと2点足りずに砕け散った「びあけん2級」の受験日です。(※後述しますが1級と3級も同日開催です。)
うらみはらさでおくべきか。
そもそも「日本ビール検定(びあけん)」とは、
魅力あるビールの世界へようこそ!ビールのことを深く知り、もっとビールのことを好きになりませんか?!日本は明治時代に入り、本格的にビール文化の幕開けを迎えました。 歳月を経て、ビールは私たちの日常に溶け込むようになり、世界を見渡しても、日本のビール文化は独自の進化を遂げています。私たちの傍らにあり、人生の喜怒哀楽をドラマチックに演出してくれるビール。この身近な存在を、どれだけ知っているでしょうか。「びあけん」では、日本のビールの歴史・製法・原料や飲み方など独自のビール文化を中心に、世界のビールにも触れ、幅広い分野で試験を行います。ビールを飲むのが大好きな貴方はもちろん、飲み会大好きな貴方も、何でも知りたい好奇心旺盛な貴方も、どなたでも受検可能です。「びあけん」を通して新しい魅力に出会い、一杯のビールがもっと美味しくなるよう願っています。
(「公式>検定概要」より。)
という趣旨で行われ、
■出題レベル
3級ビール文化に触れることで、ビールの楽しみ方を更に拡げたい方を対象とした初級レベル
2級ビール文化・歴史を語ることが出来る、ビール通になりたい方を対象とした中級レベル
1級ビールに関する広範囲な知識をもち、自らビール文化を発信できる愛好者の頂点を目指す方を対象とした上級レベル
(「公式>検定概要」より。)
といった、1〜3級でレベル分けされて試験が行われます。
ちなみに今回ボクが受けたのは2級のみですが、2級・3級の併願受験もあります。
また「1級は2級に合格していることが前提になります。」とのことで、ボクには1級への挑戦権が無い状態なのです。
そして気になる試験内容は、
■出題形式 3級・2級マークシート(4者択一)
1級マークシート(4者択一)、記述・論述問題
※実技試験はございません。
(「公式>検定概要」より。)
■合格基準
3級 60点以上(100点満点)
2級 70点以上(100点満点)
1級 80点以上(100点満点)
といった基準で合否が決定します。
1年ぶりの学習院大学。
さて、今回の検定ですが、前回よりも難易度が上がっている印象でした。
2級しか受けていないので他の級はわかりませんが、ボク的感覚では、
- 問題数が100問から90問になった。(回答時間60分)
- 2点問題が設定された。(10/90問)
- 検定テキスト以外からの時事問題、雑学問題が増えた(気がする)。
ネタが尽きたのか、雑学問題のマニアック度が上がっている?
最大の難関は2点問題でしたね。
最後の10問がその2点問題なのですが、例えば問81。
日本での消費量は少ないが、ヨーロッパなどではさまざまな種類の上面発酵ビールが生産されている。以下の①〜③の記述のうち、一般的な上面発酵に関する説明として正しいものはいくつあるか。次の選択肢より選べ。
①発酵期間は10〜15日である
②「エール」は上面発酵ビールである
③発酵温度は5℃前後である。
(a)正しいものはない (b)1つ (c)2つ (d)3つ
と全ての2点問題がこの(a)〜(d)の4択。
基本的には①〜③を全て理解していないと正答にたどり着けない選択問題になっております。
通常の4択問題であれば、あやふやな知識でも、消去法などで2択や3択にすることは可能なのですが、真っ向から解いた場合の難易度は高くなるでしょうね。
西校舎と北校舎の7教室で行われていた様子。
前回の100問でも感じましたが、60分で90問は意外と時間が足りないデス。
個人差はあると思いますが、サクサク解いて行かないとキツいですし、途中でタイムアップしちゃった人も中にはいるのではないでしょうか?
1問に1分掛けれない訳ですし迷ってるヒマはありませんね。
更にマークシートに回答を記入する時間も計算に入れなければなりませんので。
余談ですが、去年は愛用の0.3mmシャープペンシルしか持って行かずに、マークシート記入であたふたとタイムロスしたので、今年は会場入り前にコンビニで鉛筆を購入したので塗りつぶしは比較的楽でしたw
学生時代から離れ、試験が疎遠になっているボクみたいな方々にとっては、そーゆーテストのテクニックみたいなものも失われている場合があるので注意が必要ですねw
合格すると作れるミラー型合格証(有料)
個人的に今回の難易度が高いと感じた間接的な部分として、問題冊子の頭の方(問題の若い方)に出端を挫く高難易度の問題が配置されていたこともあると思います。
最初の10分以内に「しらねーよこんな問題…(ボソッ」という独り言が聞こえてきたくらいでしたしwww
正確な問題文は
「びーるが手に入ったら分けてよ。オイラがびーる好きなの知ってるでしょ?」という内容の手紙まで書いたとされる18世紀オーストリアの作曲家は?
とかゆー問題や、
国別のビール消費量が2012年まで10年連続1位の国は?
といったあたりでしょうか。
前者の「作曲家の問題」は、おそらく公式テキストに載っていない雑学的な問題。
後者の「国別のビール消費量」の解答は、確かに公式テキストの表をじっくり見れば正解にたどり着きますが、その表のタイトルは「国別一人当たりビール消費量」であり、しかも表内の「国別のビール消費量」の補足扱いで数字が記載されている状態。(第4版89ページを参考。下記表参考。)
つまり表に「国別のビール消費量(下記表右端の「総消費量」)」の数字は明記されているものの、国順に列挙されておらず、数字を追って並べ替えて覚えておかなければ解くのが難しい問題です。
しかもその表は2010年の1年分しか載っていないので「10年連続」はヒントになっていないと言えるでしょう。(※公式テキストは何度か改変されているようなので最新のテキストでは載っているのかもしれません。)
去年までならば、素直に「表のタイトル通り、国の順番を覚えておけばいい」だったのですが、今回は「その数値…分子(総消費量)や分母(個人消費)」まで把握しておく必要がある…って感じで問題が作成されている気がしました。
■2010年 国別一人あたりビール消費量(※この表は説明用サンプルです)
順位 | 国名 | 1人あたり | 総消費量(万kl) | |
消費量(L) | 日本=1として | |||
1 | チェコ | 131.7 | 2.9 | 170.8 |
2 | ドイツ | 106.8 | 2.4 | 878.7 |
3 | オーストリア | 105.8 | 2.3 | 88.8 |
4 | アイルランド | 103.7 | 2.3 | 47.9 |
5 | エストニア | 90.6 | 2.0 | 11.7 |
6 | リトアニア | 85.7 | 1.9 | 30.4 |
これはこの他の多くの問題にも言えることで、「日本の“ある出来事”より以前に起こった世界の出来事は?」といった、歴史上のある出来事を「日本史レベルの時系列」で把握するだけでは足らず、「世界史の中の日本史」という覚え方をしていないと答えられない比較問題もあり、年号との結びつきも去年より重みが増しています。(去年の問題の多くは極端な話、年号は問題に直接的な意味合いは無く、「出来事の詳細」だけを理解しておけばある程度の得点を稼げた印象でした。)
例えるなら「江戸幕府が拓かれた1603年以前に、世界で起こった出来事はどれ?」みたいな感じですね。
この他にも、製麦に関する「次の選択肢から誤ったものを選べ」といった問題の場合でも、去年の問題では「黒麦芽は200℃以上の温度で媒染される。」(問43より)という選択肢だったのが、今年の場合は「焙煎:淡色麦芽をつくる場合は酵素が失活しないように、短時間で約150℃まで昇温させる。」(問52より)と言った具合で、ひとつの選択肢の中に複数のひっかけポイントが加味された問題になっていました。
より明確な知識が必要とされる問題に進化していた、と言っていいでしょう。
また問題文はわかりませんが、1級の解答を見てみると、「ヴァイスヴルスト」や「ビアライゼなどの体験もおすすめしたい。」など、それはびーるの知識として必要な問題なの?と一瞬首をかしげる単語レベル。
更に「1級の問056(配点 20) ■解答例1」の言い回しは個人的に点を取れる気がしません。(文末【蛇足】に転載しました。)
闘いを終えた戦場。
てことで、“去年の合格ライン”に程度には多少勉強していたはずが、それでは全然足りなかったという誤算が発生しており、なーんか来年も1級は受けれそうにありません…。
つーか、去年は受かったけど、今年の3級を受け直したとしても下手すりゃヤバいんじゃね?w
今後は「びあけん○○級合格!」だけではなく、頭についた「第△△回の」で評価が分かれるようになるかもしれませんね…。
クイズ的要素と、試験的要素がじっくりコトコト入り交じり、より総合的な知識が必要となってきましたし、勉強法も見つめ直す必要があるんでしょう。なんつーか、より「資格」としての格が上がった、と表現すればいいんでしょうか…。
そしてなんか来年はまた難易度上がってそーで、リベンジ受験するかどーか要再検討したい今日この頃です(´・ω・`)
ま、今は何を言っても言い訳なんですけどwwwwww(チクショーッ!!
【公式ホームページ】
■日本ビール検定公式サイト
■解答公開 ~第3回日本ビール検定(びあけん)~
【この他の感想】
■「第2回 日本ビール検定(びあけん)」受けてきました。
【蛇足】ちなみに、前述で軽く触れた1級の問056。
(配点 20)
■ 解答例1 (194文字)
梅酒の強い甘味や果実香は食事の妨げになることを説明し、食中酒としてビールを推奨する。ビールだけ飲むより苦味は感じにくい。また炭酸ガスにより、油脂摂取後の口中をさっぱりさせる効果もある。日本のビールより苦味の少ないベルジャンホワイトやヴァイツェンを体験させて、ビール=苦いという意識を変えることも効果的。チェリークリークなど、普通のビールとは色も香りもかけ離れたものも先入観を壊すには良い。
(「公式>第3回 日本ビール検定(愛称:びあけん) 【1 級問題 解答】」より。)
来年は4級新設とか、2・3級でも筆記問題を…とかって展開があっても不思議ではないかな…。
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