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2013年8月25日。

日本地ビール協会(JCBA)という団体が主催する「ビアテスターセミナー」を受講してきました。

まず「そもそもビアテイスターとはなんぞや?」って話なんですが、

公式では
”ビアテイスター”は、ビールの味わい方や味・品質・スタイルの評価方法などについての知識と官能評価(テイスティング)の基礎的な能力があると認められた方に与えられる呼称資格です。」(「JCBA>ビアテイスターセミナーのご案内」より。)


まあ、ボク流に一言で表せば「びーるの審判員仮免許」ってニュアンスです。

びーるにも品評会があるんですが、その順位を決めるにも相応の知識が必要ですよね?
そこでこのような資格制度が求められる訳です。
セミナー冒頭の解説によると、ここで言う順位とは「自分好みのびーるに投票する」という意味ではなく、「設定されたガイドラインに沿ったスタイルで造られているか」という判断を下し、言わばストライクかボールかの判定のようなものをすることらしいです。(その上で好みを選ぶんだと思いますが。)

あ、ちなみに「審判員」になるにはビアテイスターの上位資格、ビアジャッジ取得が必要となりますのでご注意を。


そんなビアテイスターの難易度はと言うと、

Q.ビールについて素人ですが、合格できますか?
合格のお約束はできません。現在、ビアテイスターの合格率は約8割。ビアジャッジは5割程度です。ビール関係の仕事に従事なさっている方でも不合格になる場合もありますし、これまでまったく知識がなかったにもかかわらず合格されている方もいらっしゃいます。」(「公式>入会とセミナーのご案内[pdf]」より。)

受講者の8割近くが受かってる、との触れ込みですのでそこまで難易度の高い資格でもないと言えるでしょう。



…などと思っていた時代がボクにもありましたw

いやいや、むしろ注目すべきは「ビール関係の仕事に従事なさっている方でも不合格になる場合もあります」の方でした。

試験の終わった今、ハッキリ言って受かってる自信はありませんw
それなりに自信をもって解答はしてきましたし、問題のほとんどが選択問題だったのでどうにかなってるような気もしますが…。
今後、このblogでビアテイスターに関して触れることがなかったら察してくださいw


さてさて、セミナーと試験の内容に関してですが、公式にもあるように

ビアテイスターセミナーの内容とスケジュール
9:30~12:30 ビアテイスターの役割/官能評価の方法と手順/ビールの基礎知識
13:30~16:00 ドイツ・チェコ・オーストリア・イギリス・アイルランド・ベルギー・アメリカ発祥のビアスタイル
16:00~16:30 ビールの購入法とサービング
16:45~17:45 認定試験(試験時間は45分) 

ビアテイスター認定試験
認定試験:筆記試験55問および官能評価試験6問。
合格基準:筆記試験、官能実技試験のいずれも75点以上取得することで合格となります。 
発表 :2週間以内に郵送にて通知。」(「公式>入会とセミナーのご案内[pdf]」より。)

概ねこの通りですね。
セミナーの「ビールの購入法とサービング」に関しては時間が押してすっ飛ばしましたけどw
試験にも出ませんでしたし。
あと、試験の開始時刻も遅れてましたね。割とフレキシブルなセミナーでした。


基本的にセミナーは座学しながら講師の方のお話を聞く型式。
そして説明に沿って各種びーるがテイスティングカップで少し飲めます。
1杯の量は少ないですが、30〜40種類近く飲むことになりますので、試験に影響しない程度に配分が必要かもしれません。(隣の席の方は全て飲み干してましたがwしかも試験も早々に終えていました。)





わぁい!のみほうだいだね☆(ちがいます)



オフフレーバーに関してですが、当日は雨天だったので「日光臭」は実物を体感することはできませんでした。
実際に「これがDMSでこっちがダイアセチル」みたいなことってないですし、結構楽しみにしてたんですけど。
オフフレーバー試験用に、となりの席の方とブラインドクイズ大会タイムなどもありました。
昼前にやっちゃうんで、夕方の試験まで覚えてられるかは不安でしたね。
自分なりに特徴を言語化するのがいいかもです。「ダイアセチルは〇〇の匂い」みたいな。

オフフレーバーのみなさん。


うん。まー、全体的にセミナーの内容をがっちり理解できれば合格は難しくないとは思いますね。
ただ、びーるのスタイル名を筆頭に専門用語が多いですし、事前にベースの知識は必要でしょう。できればそれぞれのビアスタイルの特徴を判別できる程度には。

具体的に言えば、ピルスナー、ヴァイツェン、ボック、ラオホ、ランビックあたりの特徴はもちろん、ジャーマンピルスナーとボヘミアンピルスナーの違いまでうっすらでも知識があればそこまでは苦にならないんじゃないでしょうか。
あと、醸造行程とかホップの産地とか。

ヴァイツェンなどで表現される「丁香(ちょうじ)」の実物。初めて見た。
「クローブ」とも言うそう。



ボク的に苦しかったのは、「次のうち、どれが一番アルコール度数が高い?」みたいな問題ですね。選択肢がボックとランビックとIPAとかが選択肢に並んでる感じです。この辺は公式ホームページに数問ですが練習問題(リンク先pdf)もありますので参考にするといいのではないでしょうか。

ボクの場合、びーるの種類とか感覚的に理解してても、具体的な数字とかあやふやでしたのでだいぶ苦戦しましたね。
学生時代に社会科系の暗記問題を得意とした方ならばなんてことないかも?

まして、ガイドライン(後述)で設定されてる数字なので「先日飲んだ●●ブルワリーのボックが●%で…」みたいな訳にもいかないかも。
ボク的感覚では、特に日本のクラフトビールメーカーはスタイルにあまりこだわってる感じもないですし、また商品のネーミングと実際のスタイルが同一かと問われれば…?

毎回スタイルを気にしてびーる飲んでも美味くないってのもありますしね。
正直このセミナーが終わって、その辺のプレッシャーから解放された感はハンパ無いですw



最後になりましたが、勉強方法について。

受験を思い立ったら、早々に申し込むべきですね。
申し込みを済ませ、受験料の振込が終わると、当日使用するテキストが送られてきますので、いち早く勉強できます。基本、テキストの内容が試験に出ますので。

興味本位でセミナーの方向性を知りたい方は、ビアジャッジレベルですが、こちらも参考になるでしょう。
ビアスタイル・ガイドライン 1208 ※紙で欲しい方は同内容のコピー本がセミナー時に購入できます。

もちろんビアテイスターの内容はこのガイドラインより簡単です。
もっと噛み砕いた内容になりますし、セミナーでもやりますので全てを暗記する必要はないでしょう。



とまー、合格率8割の情報にあぐらをかいて受験するとさすがにヤバいぞ?ってレポートでしたw
受かってるといいなー。


日本地ビール協会(Craft Beer Association)



【蛇足】
ビアテイスター結果発表【速報】[2013.09.09]

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