【1st review in twitter】淡い麦ローストの甘い香り。焦げたモルトの味わいが舌をざらりとくすぐり、同様なモルトのフレーバーが湯気のように鼻腔へ抜ける。カラメルの甘さがふわりと残り口当たりは軽い。滑らかな苦味が心地よい。
【追記】モルトのローストと甘味の味わいが強く、気軽に飲める感じが好印象でした。
こーゆー感じのモルティなびーるは、温度を少し上げ気味にして、味わいの円やかさを楽しんだりするものですが、真夏の気候も手伝ってか、冷え気味で飲んだ方がいいんじゃないかと思いました。
紅茶を長く出しすぎたようなエグみもほぼなく、あったとしても丁度いいアクセント程度。
するっと飲める口当たりに加え、後味もすっきりなのでついつい口に運ぶ回数が増えちゃいますね。
アルコール度数5.5%もあるのが、ちょっと意外なくらい。
落ち着いた気分でゆっくり読書などしながら飲むのにいいかもしれないです。
さて、公式ホームページでは、
香ばしい麦の香りが特長のカラメル麦芽を一部使用するとともに“贅沢長期熟成製法※2”を採用することで、まろやかな麦の味わいを実現。またアロマホップ100%使用により心地よい余韻の後口に仕上げています。
※2 当社主要スタンダードビールと比べ熟成期間の基準を約3割長く設定
(「公式>「サントリー クラフトセレクト」シリーズ第二弾 〈スペシャルビター〉〈メルツェン〉 数量限定新発売」より。)
ちなみにビアスタイルガイドラインによる「メルツェン」とは、
メルツェンはミディアムボディのビールで、ゴールドから赤みがかったブラウンまでの広範囲の色合いを持つ。モルトの甘味が、ホップの苦味にやや勝っていなければならない。ホップの苦味は、クリーンでスキッリとしていること。モルト・キャラクターとしてはトースト香が支配的で、強いカラメル香は許されない(軽いカラメル香は許容範囲)。また、パンもしくはビスケットのようなアロマとフレーバーがあってもよい。ホップのフレーバーとアロマは低いが、感じ取れるレベルをキープしていること。フルーティーなエステル香とダイアセチルがあってはならない。低温白濁は、不可。
初期比重(プラート度):1.050− 1.060(12.5− 14.7)
最終比重(プラート度):1.012− 1.020(3− 5)
アルコール度数:5.3− 5.9% ABV
ビタネス・ユニット:18− 25 IBU
色度数:4− 15 SRM(8− 30 EBC)
(「ビアスタイル・ガイドライン 1208>36.ジャーマンスタイル・メルツェン」より。)
また、
Marzはドイツ語で3月を意味します。したがって3月に作るビールのことです。
3月に作るビールがなぜ特別なのかというと、まだ冷却技術のない中世の時代、夏の間(4月23日の聖ゲオルクの日から9月29日の聖ミヒャエルの日まで)は、衛生上の理由からビール醸造が禁じられていました。しかし夏にビールが飲めないと困るので、3月の間にできるだけ日持ちのする強いビールを作って夏の間に飲んでいたのがメルツェンビールというわけです。そして秋の収穫祭にはその年のメルツェンビールの残りを飲み干すという習慣もありました。もちろん今日では一年中飲むことができます。
メルツェンは下面発酵で麦汁濃度は13.0以上、アルコール度は6.0%。モルトの味わいが楽しめるビールです。
(「ビアソムリエ協会>Marzenbier(メルツェンビア)って何?」より。)
メルツェンの語源が3月ってのは覚えていましたが、ラガーだったんでしたね。エールとどっちだったか記憶が曖昧でした。
飲みやすさと、温度低めで飲みたいという感覚はラガー製法由来のものかもしれませんね。
モルトの苦味がしっかりしていますが、いわゆる大手のびーるとしての苦味とは少し方向性が違うように感じますし、クラフトビールブーム入門者の方にもぜひ試していただきたいと思います。
個人的には、これくらいのクオリティのものがコンビニで買えるようになったのか……と思いつつも、限定であることを残念にも思いました。
【公式ホームページ】サントリー
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