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風がやや強く、秋雨降りしきる2014年11月26日(水)。

買ったばかりのPENTAX Q10をバッグに忍ばせ向かった先は、横浜・馬車道にある横浜ビールさんの直営店「驛の食卓」。

この日は、同じく横浜・野毛に店舗を構える「Una casa de G.b. G.b. El Nubichinom(ウナ カサ デ グビグビ エル ヌビチノ)」さん主催による「ビールグラスセミナー」が行われたのでした。



このイベントは、
シュピゲラウのテイスティングキットと新製品の「スタウト・グラス」の5種類のグラスを、それぞれビールで実際に体験して、ビールグラスについて学ぶセミナーです。講師はもちろんシュピゲラウさまから派遣頂くグラスマイスター。ご利用いただいたグラスはお持ち帰り頂きお店でお使い頂けます。(「公式告知pdf」より。)

シュピゲラウ(SPIEGELAU)さんと言えば、2013年6月12日に発売開始された<ビールクラシックス シリーズ>の中の…、とりわけ「IPAグラス」と言えばご存知なびーるマニアの方も多いのではないでしょうか?

画面中央左がIPAグラス。ボトム部の凹凸が特徴的ですね。



「ビールなんて、何で飲んでも一緒だろwww」という文化は、少なくともクラフトビールな世界ではあまり聞きませんが、「では、あなたが今飲んでいるグラスは、どーいったものですか?」という問いを深める機会にはそうそう出会わないのではないでしょうか?

普段、そこまで意識しないグラスの用途を理論的に学ぶというのは、ビアバーさんではもちろん、自宅で飲む時にも何かと役に立つ知識だと思いますし、「普段あまり気にしない部分への気付き」というのは、単純に雑学的にも知的好奇心が満たされるものですよね。

さてさて、今回最初に突きつけられた大きなテーマは「香り」だったと思います。

びーるで香りと言えば、思い出す単語は、ホップ、モルト、副原料、エールビール…このあたりはパッとイメージできそうですね。

まー、「ビールグラスセミナー」というイベントですし、「香り高いびーるの大行進や〜☆(ホクホク」と想像して座していたところ、出て来たのは…


イエモン!


しかも、グラスではなく「プラカップに注いでください☆」と、きたもんだwww

「ふふ…こいつは初っ端から出会い頭で喰らっちまったぜ…(ガハッ」と思ったのはボクだけでしょうか?

そんでまー、ワイングラスなど複数のグラスにペットボトルのお茶を注ぎ、グラスの特徴などの説明を受けながらの嗅ぎ比べ・飲み比べ。


ワイングラスに、お茶 in の図。



「何故このグラスは、こんなに細長なのか。細長いと水平くらいまで傾けないと液体が出てきませんよね?つまり顔が上を向かないと飲めないでしょ?滑り台のように舌を伝ってノドに流れ込む感じわかります?」とか、「同じワイングラスでも口径の大きいものは鼻を突っ込むように嗅ぐべし。また、口径が大きいと下唇の接地面積が大きくなり、口が大きく開く。細いのよりも液体が多く入るでしょ?」などなど、講師の方の一言一言に妙に関心してしまいます。(※講師の方の発言口調は、ボクの脳内で変換されたものです。)

さすがに「なんとなくこの形にしたんでしょ?」とは思っていませんでしたが、「あ〜、そーゆー理由なのか!」と終止思わせられ続けました。

お茶を堪能した後は、お待ちかねの……炭酸水!?


お茶からの炭酸水。びーるへの道のりは果てしない。


まー、びーるに炭酸はつきものですからしょーがないよね!(←やせ我慢)

とはいえ、グラスが変われば炭酸水の感じ方も違うんだから面白い。
バチっ!と舌に痛いほどのグラスもあれば、まろやかに感じるものまであるから実に面白い。

光学顕微鏡レベルで見ても滑らかなグラス壁面のお話とか、にわかには想像がつきづらいお話があったりもしましたが、グラスを通したびーるとの接し方のお話は、どれも新鮮で興味深いものでした。



「ビアパブを運営している方、近い将来開業を目指している方などビール関係者向け」という触れ込みだったので、グラスの洗い方や扱い方のお話や、「冷蔵庫でグラスを冷やすのは様々な匂いが付着するので避けた方がいい。」など、あー、そうなのね?というこぼれ話も随所にちりばめられ、そーいった意味でも勉強になりました。

当初「会費はちょっとお高めかな?」なんて思いましたが、「ビールクラシックス シリーズ」とスタウトグラス、この他にもちょっとしたオマケがあり、コスト的にも満足といったところでした。

「グラスによってびーるの味が変わる」…とまでは言いませんが、「味わい方」は間違いなく変わるようです。
何がベストな組み合わせなのかを模索するのは果てしない道のりですし、現状でそれをお店側に求める気はさらさらないですが、「びーるの楽しみ方のひとつ」としてグラスで遊んでみる、ってのはかなり興味深い世界ですね。

びーるは同じで、グラス違いの飲み比べセットってのも楽しそうです。どこかのお店でやらんかな?(←無茶振り)




【公式ホームページ】
Una casa de G.b. G.b. El Nubichinom(ウナ カサ デ グビグビ エル ヌビチノ)
シュピゲラウ(SPIEGELAU)
リーデル
横浜ビール


【蛇足】受付開始が13時30分ということで、通常営業していた驛の食卓さんで平日限定ランチをいただき、「しめしめ、割引の昼びーるを…」と思いましたが、飲まなくて正解でしたw

安くて美味い。


また、セミナーが終わった後の懇親会では、びーる業界の様々な方々とお話させていただく機会もあり、それも楽しかったです。
さすがに全員とお話できなかったのは悔やまれますが、お店を経営されている方々のところへは飲みに行きたいですね。

そしてこの後、ボクは数名の参加者と共に夜の野毛へと消えて行ったのですが、これはまた別のお話です。

野毛の夜は熱く…長かった…w


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