少々北風の冷たい夜。
東急田園都市線の帰宅ラッシュの電車に揺られ、屋外と車内の温度差に汗をにじませながら辿り着いたのは横浜市のたまプラーザ駅。
てことで、今回は「松江ビアへるん・矢野学さんのビアセミナー」に行ってきました。
主催は「クラフトビール東京」さん。
会場は「クラフト ビア キッチン(CRAFT BEER KITCHEN) たまプラーザ店」さん。
【参考リンク】クラフトビール東京>クラフト ビア キッチン (CRAFT BEER KITCHEN) たまプラーザ店 [たまプラーザ]
まず、松江ビアへるんとは、島根県松江市にある醸造所です。
松江・堀川地ビール館『松江地ビール「ビアへるん」』が正式なんでしょうか?
ロゴに書かれている顔は「小泉八雲」氏。
「「へるん」とはもちろん「ハーン(小泉八雲)」の別名です。ハーンが英語教師として島根県尋常中学校・師範学校へ赴任する際、籠手田安定島根県知事との間で「条約書」が交わされました。その条約書に片仮名で「ラフカヂオ・ヘルン」と記されたのが「ヘルン」誕生のきっかけです。」(「小泉八雲記念館>「ヘルンさん」とは」より)
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ビアへるんさんと言えば、覚えやすいロゴとヴァイツェンがボクの中での強い印象。
当日いただいたパンフレットには、
「古きよきまち松江。1999年4月、松江堀川沿いにビール醸造所が生まれました。伝統的なビールの製法を元に、日本人の繊細な味覚に合わせて作り上げた新しい味わいのビールです。
数々のコンテストでも認められた本格的な味わいを是非ご賞味下さい。」
と表記されています。
奥まった建物の2階。初めてだと迷うかも?
貸し切りだったのでClosedになっています。
閉店まで居座った訳ではないと千鳥足で主張します。
さて、今回のイベントの趣旨は、
「松江ビアへるんのマスターブルワーである矢野学さんのビアセミナーです。
矢野さんが持っている醸造学の深い知見をベースにビールについて話していただきます。
その後は、おいしい松江ビアへるんの5種類を含む全10種類のビールが飲み放題!
矢野さんの解説を聞きながら飲む松江ビアへるんはさらに美味い!
もちろん、矢野さんに直接質問することもできます。
松江ビアへるんを造ったマスターブルワーに会ってみませんか。」(「Peatix>松江ビアへるん・矢野学さんのビアセミナー(飲み放題付き)」より。)
会場入りした頃は、少々粛々とした空気があり、本日のびーるラインナップから解説し始めた矢野さんも「緊張しちゃうんでご歓談しながらお聞きくださいw」と照れ隠し。
みんな素直な方々ばかりだったかは知りませんが、聞きながら飲むびーるのお代わりが進むごとに「一緒に飲もうぜ!」といった和やかな雰囲気へ一変していました。
当日のラインナップは、
■ヴァイツェン
■ペールエール
■縁結スタウト
■オロチ(Orochi)
これに加えて、ペールエールの強炭酸と弱炭酸のもの。(つまりペールエールが3種)
弱炭酸のペールエールといえば、リアルエールを思い出される方もいらっしゃるかと思いますが、「そうではない」とのことでした。
オロチ。
少ないですが飲みかけではないです。
中でも今回の目玉は、「オロチ(Orochi)」
このびーるは、「純米酒を目指した」と言うことで、原材料の酒米の仕込みも日本酒の蔵本さんにお願いしているとか。また、純米酒の酵母を使用しているとのこと。
実際飲んでみたtwitterでのボクの感想は、
「純米酒を目指したという変わり種。香りは糠っぽく、飲んだ先の酸味は日本酒のそれ。口内と後味の鼻に抜ける香りが日本酒。」
と表現しています。
「糠」と表現していますが、麹の味だったんでしょうね。
アルコール度数も10%と高く、
「ウカツに飲むと撃沈します。先日のビアフェスでは、ボランティアの方が2日連続で撃沈しました。」
との逸話もw
この話を聞いていたので、写真程度の量と、倍近い水を合わせて飲んだ為、コトナキを得ましたが…。
ウェルカムドリンクにもなったヴァイツェン。
矢野さんのお話で印象的だったのは「他のトコと違うことがやりたい」「ビアへるんならではのオリジナリティを」というニュアンスの言葉を繰り返し使われていたこと。
ヴァイツェンも「わざとバナナフレーバー(と呼ばれる部分を)強めに出るようにしている」といったあたりからも垣間見られますが、会場内での他の方々の感想も「味が強くしっかりしている」「味が濃い」などなど。
さらに付け加えるなら「後味がすっきりして飲みやすい」とも言える気がしました。
ボクはこれまでヴァイツェンしかいただいたことがなかったですが、今回5〜7種類まとめて飲ませていただき、ボクの中での「ビアへるん像」が出来上がった気がします。
縁結スタウト。
これまで8組の吉報を受けたとか…。
ハッキリとした発言ではなく、ボクが勝手に感じたことですが、ビアへるん…というか、矢野さんはとても郷土を大事にされているんじゃないかと。
そして、いい意味で負けず嫌い…というか変わり者なんじゃないかと。
びーるというステージでも、個性を感じさせることは武器になると思いますし、これからも「ビアへるんらしいね!」と思えるような作品に期待しちゃいます。
また、これまでは関西くらいまでがセミナーや販売の活動範囲だったらしいですが、今後は関東方面も視野に入れたいとのこと。
ボクのように「ビアへるん=ヴァイツェン」なイメージの方も、他のスタイルを飲む機会が増えると思いますので、出会ったら飲んでみてください。
【公式ホームページ】
■松江・堀川地ビール館(松江地ビール「ビアへるん」)
■クラフトビール東京
【蛇足】例によってこの日も「びーるのみT。」と、届いたばかりの「びーるのみP。」を着ていたボクですが、おかげさまで矢野さんの目にも留まり、Tシャツ談義に花が咲いたのがこの日のハイライトでしたw
あ、今年の夏頃、今まで作っていなかったIPAが出るとか出ないとか…?
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